2005年12月14日

きも吸いのこと

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 真冬でもウナギを食べたいときはやはりウナギを食べたいのであって、そういうときは冷凍庫に常備してあるウナギの肝パックをおもむろに解凍する。思えば、ウナギよりも肝吸いのほうをより愛好していた時期がかなり長くあって、これも一種の倒錯と言えるのかもしれないが、まあ誰しもそんな青春の一ページがあるというものだ。実際、ウナギに肝吸いが伴わない世界などというものは、想像するだに恐ろしくかつ味気ないものである。
 ところで倒錯といえば、つい今しがたコタツで寝転がりながら読んでいた本の中にこんな一節があった。「『倒錯』というと話がオーバーになりますが、要するにたべものの好みって言えばいいんですよね。(……)つまり、僕は辛いものが好きだと、あるいはうなぎが好きで好きでしようがなくて、もううなぎのためには自分の政治的信条を犠牲にしてもいいとか、そういう話は現実にあり得る。」(四方田犬彦『週刊本10・映像要理』朝日出版社、1984年)
 私はハタと膝を打った。たしかに、これは充分にあり得る話である。私自身も、もし仮に誰かから「梅の井でウナ重をおごってやるから自民党に一票入れてくれ」と言われれば、ちょっと考えこんでしまう。そう、ウナ丼のためだったら小泉政権でも支持してしまいそうな、眩暈のするような不穏なシャルム(魔力)がウナギには、ある。これまでの長い人類の歴史のなかには、ウナギのために起こった数多くの殺人、戦争、テロリズムがあったのであろう。きっとそうにちがいない。
 不意に思いがけず「うなぎ」という文字を目にしたので、つい、ひとりで興奮してしまった。
posted by unagi at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ウナギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月13日

ウーララへ行く

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 日曜日はひさしぶりの休みだったので、夕方から北大路へ不良中年アーティスト(仮にMーキーと呼んでおく)の個展を見に行き、またその足で、西大路の「ウーララ」へ不良中年ミュージシャンのライブを聴きに行った。不良中年ミュージシャンはピンクのズボンをはいていた。客席の後ろのほうでは「あのピンクはねえ…」などと賛否両論ささやかれていたが、ギターさえ上手ければそんなことはどうでもいい。いやむしろ、ズボンはピンクに限る。
 不良中年ミュージシャン(仮にHデヨヴィッチU杉さんと呼んでおく)の後は「ピカリンス」が出演した。実は初めて聴いたのだが、これがまことに良かった。京都では有名な女性3人組のバンドだが、これまで聴く機会を何度も逸していたことを後悔した。そもそも私は「Phew」とか「少年ナイフ」とか、歌の下手くそなお姉さんたちのバンドが大好きなのである。で、即座に「ピカリンス」の大ファンになってしまったのである。以上。
posted by unagi at 02:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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