2006年01月06日

曽我梅菊念力弦

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 正月なので3日間だけ東京へ行った。むかしは毎月必ず、東京へ歌舞伎を見るために出かけたものだが、最近は舞台を見るより江戸時代の台本や評判記を読むほうが楽しいので、毎月は行かない。今回も通例どおりお金のかからない手段での往復。
 洋行帰りの旧友と5年ぶりに浅草で会った。独文出身のくせに今はパリ大学で哲学を専攻しているらしい。いつものように場外馬券場横の「三ちゃん」で昼間から飲んだくれ、ついでに浅草寺へお参りに行った。初詣客のすさまじい雑踏に揉まれながら、頭上を飛んでくるお賽銭や落ちている小銭を一生懸命に拾った。おみくじを引いたら「末吉」と出た。あとはよく覚えていないが「蛇骨湯」に入ったり、山谷で焚き火にあたったりしたような気がする。
 翌日は歌舞伎座に藤十郎の襲名を見に行く。こってりした「先代萩」を堪能。さらに翌日(つまり昨日だ)、国立劇場で「曽我梅菊念力弦」を見る。ちなみに「そがきょうだいおもいのはりゆみ」と読む。鶴屋南北作の復活狂言で、例によって筋がとんでもなくマニエリスティック。しかし台本の面白さに比べたら芝居は退屈。(冒頭、梶原源太景季が零落して女郎屋の客引きをしている、という設定のバカバカしさ!!)
 ともあれ南座の顔見世から2ヶ月続けて芝雀丈を見られたことに満足しつつ、ひさしぶりに渋谷へ出た。ハチ公にお参りしてから、シアターコクーンで野田秀樹が「贋作・罪と罰」をやっていたので、フラっと立見席を買う。見終わって、時代が変わったのにここだけは何も変わっていない、という不思議な違和感だけが残った。
posted by unagi at 23:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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