2007年03月30日

東京都知事選・15

shimokita.jpg 下北沢というとすぐに、「ああ/下北沢裂くべし、下北沢不吉、下、北、沢、不吉な文字の一行だ/ここには湖がない」という吉増剛造の「黄金詩篇」の一節をいつも思い出してしまうのだが、「Save the 下北沢」というホームページを見ても分かるように、数年前からゆれ続けている下北沢の再開発計画は、いっこうにストップする気配がない。今回、浅野史郎氏が2度も下北沢入りしたように、まさにこのシモキタの町が生きるか死ぬか、今回の都知事選にかかっているわけであり、何としても石原の3選だけは阻止しなければならない。

 石原慎太郎の唱える「東京オリンピック」誘致計画が事実上、不可能であることは誰もが知っている。しかし石原は「人間は夢がないと生きていけない」「道路建設の引き金になる」などと平然と主張している。「なぜファシストはオリンピックが好きか」についてはまた稿を改めるとしても、こんな杜撰な計画に4000億もの予算を平気でつぎこむ人間の気が知れない。1000億の都税を投入して作られた「新銀行東京」(通称、慎太郎銀行)が、すでに500億もの累積赤字を出していることを忘れたのだろうか。

 もちろん誰でも分かるように、新たな環状道路を作っても、さらなる交通量が増すだけであり、それによって東京の交通渋滞が解消するわけではない。このことは下北沢でも同様で、「補助54号線」の建設が、結果としてシモキタの町を真っ二つに分断して、都市の魅力を大きく損ねてしまう無意味な計画であることは明らかである。このような計画が、多くの住民の反対を無視して強引に進められようとしていることには憤りを感ぜざるを得ない。

 シモキタは歩行者(フラヌール)の町だ。ただ歩行することが悦びをもたらす町並み。そんな場所は決して数多くあるわけではない。京都、根津・谷中、ヴェネツィア、タンジール……etc. etc. (続く)
posted by unagi at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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