2007年03月09日

東京都知事選・2

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 最近では「行列のできる弁護士」やら「ふくろう博士」やらも立候補を取りざたされ、なにやら混戦模様である。しかし(元)都民の感覚では、やはり「乱戦」でなくては何か都知事選という感じがしない。

 石原慎太郎の数知れぬ悪行の中で、まず第一に何を採り上げるかは迷うところであるが、やはり都教委による日の丸・君が代の強制であろう。まさに石原のファシストたる所以であり、その常軌を逸した反動ぶりと熾烈な弾圧に関しては、もはやあまねく知れわたっているので、ここでわざわざあげつらう必要すら感じない。

 ただひとつ、彼の行った「都立高校改革」なるものが一部で評価されているらしいので、ここで一言だけ述べておく。要するにそれは、学区制の撤廃と競争原理の導入という、まことに典型的なネオリベ政策であり、エリート校(石原の言う「進学指導重点校」)と落ちこぼれ校(同じく「エンカレッジスクール」)の選別・固定化なのであって、実際、一握りの学校(自校問題作成校)はエリート校として生き残るかもしれないが、その代わり残りの百数十校はいわゆる学習困難校となり統廃合されてもかまわない、というきわめて露骨な格差政策なのである。

 このへんの話に興味がある方には、斎藤貴男氏の『人間選別工場――新たな高校格差社会』(名著『機会不平等』第1章の続編とでもいうべき本)あたりを読んでいただきたい。

 石原慎太郎は、自らのサイトで「『結果の平等』を偏重する悪しき平等主義が横行し、画一化された、およそ面白味のない教育が行われてきた」などとほざいているが、徹底した管理統制によって、むしろ教育現場は荒廃の域に達している。ゆめゆめ「都立高校の復活」などという石原のスローガンにだまされてはならない。(続く)

 ※1 関係ないが、斎藤貴男氏が参院選に出馬するという話は流れたらしい。Wikiによると、「2007年参院選に社会民主党から比例区候補として出馬予定していたが、07年2月にこれを取りやめた。理由は『東京選挙区から立候補する川田龍平氏と社民党が共闘できないのはおかしいから』としている。同党は弁護士の杉浦ひとみ氏を同選挙区で擁立予定。ただし、社会民主党と川田龍平氏が東京選挙区で共闘することになったとしても斉藤貴男氏が再度立候補を決意するかは不明」とのこと。
 ※2 写真は高校の卒業式にて。
posted by unagi at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自称左翼高校生のunagiさんが、なぜ日の丸を手に写真に納まっているのか?と思ったのですが、よく見たら、これは日の丸を引きちぎろうとしているのですね!?
これで、停学・卒業延期になったとか・・・

想像力たくましすぎかも、失礼しました。
Posted by 山繭 at 2007年03月10日 19:49
いま思えば、日の丸は門に掲揚されているだけで、会場の中にはなかったですね。そもそも都立高校で会場に日の丸を掲揚する学校はかなり少なかったのではないでしょうか?(もちろん今は100%義務化ですが…。)あと、停学とかはないです…。
Posted by unagi at 2007年03月11日 00:18
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