2007年12月26日

くじらアパート

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 「くじらアパート」という乗り物を作って京都から東京まで旅をした友人がいて、テレビや新聞でも大々的に取り上げられたのでご存知の方も多いと思う。

 くじらアパートのホームページ

 私などは「くじらアパート」と聞くとすぐに、「くじらマンションを買うために」という、瀬尾育生の詩を思い出してしまうのだが、今あらためて本棚の奥から思潮社の『瀬尾育生詩集』を引っぱり出してきて確認すると、「天下無敵気分的くじらマンションを買うために/妻と二人で自転車にのって出かけた。/寒い寒い日なりき。」という書き出しで、あのいかにも80年代ポップの擬態があふれた詩集『らん・らん・らん』に入っていた詩だった。だが、まあそんなことはどうでもいい。

 で、今日たまたま寮の前を通りがかったら、「くじらアパート」をまたまたテレビが取材していたので、その隣をわざとらしく移動式コタツを引っぱりながら通過し、「あ、こちらも別に取材してもらって構わないですよ。」「くじらアパートにインスピレーションを受けて作ったんですよ。」「このあいだのデモでも使ったんですよ。」等々、取材クルーに向かって話し掛けてみた。

 ところが、それまで熱心に「くじらアパート」を取材していたテレビ局スタッフは、私の言葉(と移動コタツ)に対して全く関心も興味も示さなかったばかりか、冷笑さえ浮かべてそそくさと立ち去ってしまうではないか。これには正直言って驚いた。別にいまさら「テレビに映りたい」などと思ったわけでもないが、少なくとも「くじらアパート」に興味を持って取材している者なら、この移動コタツにもきっと何らかの興味は示すだろう、と考えたからだ。

 マスコミがいったい何に関心を持ち、何に関心を示さないかという問題は、石垣カフェ以来いまだに謎のままである。
posted by unagi at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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